オーディションによる演奏会参加|オーディションを調べよう

オーケストラで演奏するにはオーディションでの合格が必須です

オーケストラと聞いて、普段クラシック音楽を聴かない方にとってはなかなかなじみのないもののように思えますが、オーケストラの奏でる音楽はあらゆる場面で使われています。例えば、ドラマや映画で使用される音楽、スポーツではフィギュアスケートの競技に使用する曲、最近ではゲーム音楽にも使用されるようになり、ゲームの臨場感や世界観を引き立てています。

オーケストラの始まりは17世紀後半から18世紀前半のバロック時代と言われています。当時のオーケストラは、オペラの伴奏の役割を担っていました。ヴァイオリンをはじめとする弦楽合奏の補強を目的として、ファゴットやオーボエなどの木管楽器が加えられオーケストラが誕生しました。その後、作曲家達によってさまざまな楽曲が生まれ、イタリアで生まれたクラシック音楽の1種、オラトリオやカンタータの伴奏としても使用されるようになりました。さらに時代が進むと、金管楽器やティンパニなどが加わって、編成も大規模になっていきます。1730年頃から1810年頃の古典派と呼ばれる時代には、交響曲や協奏曲が作曲されるようになりました。コンサートホールでの演奏に適応するため、弦楽器の数が増えて、さらに大規模になり、時代の流れとともにチェンバロやピアノといった鍵盤楽器、ハープなどの新しい楽器も加わっていきました。オーケストラの奏でる音楽は、時代と共に進化を遂げながら、今も日常のあらゆるシーンを彩り続けています。

日本国内のみならず、世界中には数多くのプロのオーケストラが存在します。大体の編成は同じでも、国によって、使用する楽器の機構の違いや、弦楽器の弓の持ち方が異なるなどの奏法の違いがあります。そうした違いが、その地域ならではのサウンドを生み出します。また、オーケストラを運営する母体もさまざまで、放送局が運営するもの、地方自治体が運営するもの、独立した団体によるものなどが挙げられます。放送局が運営するオーケストラは、その放送局の専属オーケストラとして、番組のテーマ曲やドラマのBGM、各種テレビ番組の放送に必要な音楽を調達する利便性を目的に立ち上げられたものが根源と言われています。長い放送の歴史がある欧州では、このようなオーケストラが数多く存在します。今日ではその運営形態も多様化していますが、日本国内にもそうしたオーケストラがあり、実績と知名度の高さで根強い人気を誇っています。地方自治体が運営する地方都市が拠点のオーケストラは、本拠地での地域に密着した演奏活動に加え、国内外での公演も行っている楽団が多く、その地域を代表する存在として幅広く活動をしています。独立した団体によるものの中には、定期的に開催される音楽祭などに合わせて結成される非常設の楽団もあります。

映画音楽やゲーム音楽などで耳にする演奏の多くは、オーディションで選ばれたプロ奏者が所属するオーケストラによるものです。プロのオーケストラでは、各楽器により大体の定員数が決まっています。その為、毎年決まった時期にオーディションがあるわけではなく、各楽器の定員に空席ができた時のみ、オーディションが行われることがほとんどです。楽団によって応募資格の規定はさまざまですが、厳しい書類審査を通過したのち、1次試験に進むことができます。さらに1次試験を通過すると、2次試験があります。いずれの試験も、楽団から指定された各楽器別の課題曲を複数演奏します。2次試験を通過した後、数カ月の試用期間中、楽団の演奏会などで活動をします。その後、面談などを経て、ようやく正式な楽団員となる楽団が多いようです。プロのスポーツチームのように、試合があって成績順位がつくことはありませんが、スポーツの世界同様、狭き門をくぐり抜けたプロ集団によるオーケストラは、楽団ごとの特色や音楽性もさまざまです。そういった視点でオーケストラを見てみると、普段何気なく耳にする音楽も違って聴こえるかもしれません。

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